元禄期の染錦柿右衛門六寸皿です。見込に吉祥文、周りに雲龍と宝珠、黒・染付で縁取り緑・朱・群青を加彩しています。紅輪花縁で実寸より大きく感じます。上手に多い二重車輪福も魅力です。
小さな色削げが多少ありますが、上がり発色も綺麗です。柴田コレクションPART5に同手が掲載されています。裏のみ、呉須発色は彩度が多少低めです。

品 名 染錦柿右衛門雲龍宝珠六寸皿
品 番 KK-09
時 代 元禄期
サイズ 口径 18.5cm
全高 3.1cm(3.2)
底径 12.3cm
状 態 完品
価 格 SOLD

詳 細

 

唐草緑の色削多少、2〜5o、10箇所程
(許容範囲内で収まる)
(違和感がなく自然、画像参照)

紅縁にムシクイ・凹凸・紅斑多少、黒縁の色スレ・濃淡斑多少

極小灰振・クッツキ・釉切・凹凸・濃淡滲多少

詳細はお問い合わせ下さい

江戸初期に日本で初めて陶磁器が生産され、伊万里と呼ばれました

(現在の佐賀県有田周辺で作られ、伊万里港から出荷された)

江戸時代に作られた伊万里全てを古伊万里と呼ぶことが多いです
:
延宝から享保期前後に生産された伊万里の一部、希少な高級品に柿右衛門は位置します。
殆どの日本人が陶磁器の存在さえ知らなかった時代です。
(当時庶民の器は木製漆器、陶器が主流)

当時の柿右衛門作品は、個人の作品ではありません

それぞれの分業を完璧にこなす熟練職人達の作品です。彼らの最高の技術は海の向こう、ヨーロッパ貴族達を虜にしました柿右衛門ブームです。

色絵柿右衛門だけではなく、染錦柿右衛門・藍柿を含む沢山の伊万里が海外に輸出されました。
伊万里を飾り、また使い食卓を飾るブームが始まりました。
ヨーロッパのお城には現在も多く飾られています。