元江戸中期の波うさぎ文長皿です。ちょっとセクシー風、ちょっとイケメン風、二羽の表情が面白い、
波しぶきも兎たちを優しく引き立てています。印判というと明治時代のベロ藍の印判、紙刷や銅板転写の印判のイメージですが、江戸時代中期にも作られていました。江戸の印判は、器曲線に膠の様なものを使い文様を写しました。(または型紙による印判)かなりの技術を要し、また手間がかかりすぎた様です。数十年で使われなくなりました。
熟練の職人たちの技に完敗でした。表全面が印判です。見込波兎は、印判で描いた文様に呉須を手描で加え仕上げています鍔縁文様は印判のみです。手描きと手描きを加えた印判との違いを比べると面白いです。唐草花の手書き裏文様、裏銘もあります。長皿は意外と使いがっての良い器です。21p強あります。向付風にちょっとしたお料理を数種、姿焼風のお料理を、深さを生かして大皿風スープの多いお料理、豪華になります。

品 名 古伊万里印判波兎文隅切長皿
品 番 IM-07
時 代 江戸中期 1750年代前後
サイズ

口径 21.7cmp(12.2)
全高 3.3cm
底径 13.7cm(6.4)

状 態 完品
価 格 完売

詳 細

 

キズではありませんがご確認戴きたい詳細

高台畳付対角線角に微かな隙
(右手前を軽く押すと微かな揺れ有
(薄いランチョンマット使用で解消)
(手前は安定している支障はあまり無)

高台畳付に小さなアタリ,削げ,クッツキ有
(座りに影響無、左右全高差多少)

口縁に極小灰振,クッツキ,ムシクイ,凹凸多少
見込に2o弱のクッツキ、
側面に極小クッツキ多少
呉須発色は彩度を抑えた色
呉須濃淡斑・釉切多少

他に完品ですが灰振りなど難有3客 

詳細はお問い合わせ下さい。

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江戸初期に日本初の磁器が生産され伊万里と呼ばれました。(1610年代)

江戸時代に作られた伊万里全てを古伊万里と呼ぶことが多いです。
現在の佐賀県有田周辺で作られた日本初の磁器です。伊万里港から出荷された事から伊万里と呼ばれました。
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江戸中期の伊万里は当時の高級品でした。
殆どの日本人が伊万里の存在さえ知らなかった時代です。
(当時庶民の器は、木製,漆器,陶器が主流、一握りの富裕層のみ使用)
後の時代の伊万里とはかなり違います。

江戸後期に入ると伊万里は中流階級にも普及していきます。価格高低の多様化が始まります。