柿右衛門ではありませんが、カテゴリーがありませんのでこちらでご紹介します。元禄・享保期の上手色絵、金襴手六寸中鉢です。最盛期伊万里に、最上手の型物色絵があります。型物は一定の条件の型に収まった上手物とお考え下さい。美術館で見かける五艘船鉢、琴高仙人鉢等有名です。鍋島同様献上手と呼ばれ、大名、豪商等にも好まれまし た。絶対数が少ない最上手です。この型物に準じた上手の色絵伊万里を準型系の上手、金襴手と呼ぶことが多いです。(基準が明確でない便利な言葉とも言えますが・・)同時代の柿右衛門、伊万里色絵ともかなり違います。見込に花の様な唐獅子を、白抜で唐草を周りに黄、朱・緑を加彩しています。周りには緑地紋の牡丹と朱地文の花丸文を交互に、朱・緑・黒・黄・紫・金彩を加彩しています。側面文様も豪華です。朱と花丸文を交互に4か所、高台波文・裏銘も魅力です。豪華絢爛、最上手の呉須・釉・土で仕上げています。綺麗です。存在感に圧倒されます。
金襴手色絵唐獅子牡丹六寸鉢
高台内側に制作時の極薄い凹有 (キズではなく座りに影響無、ダメージ無)
左右畳付が着く状態で中央に紙1枚の隙有 (手前に強く押し解る程度、画像参照) (座りは安定、ランチョンマットで解消)
口縁に極小のムシクイ・釉切・凹凸多少 使用による微かな釉スレ・色スレ多少有 極小の灰振・クッツキ・釉切多少有 (キズでは無く目立たず許容範囲、画像参照)
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