江戸前期の古九谷、隅切四方皿です。見込に黒で縁取り緑朱紫で枝花を、黄枠、縁周り緑を抜いた窓に群青の下がり藤を、古九谷の独特な色彩が不思議な空間を運びます。黄と緑で描いた可愛い花の裏文様、櫛高台、二重角福銘。世界に類のない古九谷の色彩、独特な世界を堪能して下さい。

品 名 古九谷枝花下り藤隅切四方皿
品 番 KN−02
時 代 江戸前期
サイズ

口径 12.1cm
全高 2.2cm(2.1)
底径 7.5cm

状 態 1oの紅アタリ2ヶ所有
価 格 ALL SOLD

詳 細
                                

他に小さなホツ有1枚

キズではありませんがご確認戴きたい詳細

紅縁内下に制作時のシワ多少

紅縁に極小ムシクイ・凹凸・紅斑多少

極小灰振・釉切・凹凸・色スレ・斑・微かな煙

(古九谷の許容範囲、画像参照)  

詳細は御問合せ下さい。

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江戸初期に日本で初めての磁器が生産され伊万里と呼ばれました。
創世記伊万里を初期伊万里と呼びます。    (1610年代)

初期伊万里のすぐ後、驚異的な技術進歩により、日本初の色絵磁器、古九谷が登場しました。  (1640年代)

色絵は古九谷と呼び、染付古九谷を藍九谷、錆釉を吸坂と呼びます。
他に白磁・青磁・瑠璃は、古九谷の名称を上下いづれかに足し呼ぶ事も有ります。
寛文期前後は、様々な技術や様式が生まれ、淘汰された興味深い時代です。          (1640年〜1670年前後)

始まったばかりの色絵古九谷は、
国内の一握りの富裕層、諸藩の藩主や豪商達による大量需要により、驚異的な進歩を遂げたと考えられます。
様々な技術や様式が生まれ、淘汰され、後の時代に繋ぎました。
古九谷のすぐ後の柿右衛門様式は、延宝期に確立されたと言われています。柿右衛門様式の登場で古九谷は役目を終え終了します。